2022年12月23日 21:00

日本体育大学【第99回箱根駅伝 各校起用傾向と今回のエントリーの概況整理】

【今回のエントリー16名】
(参考→関東学連公式サイト)

PB今回至近3年間の箱根の区間成績2022年度
5000m10000m99回98回97回96回全日本箱根予選出雲全日予選
名前学年区間順位区間順位区間順位区間順位区間順位順位学内区間順位順位インカレ
藤本 珠輝413:32.5828:08.582区10位1区8位5区16位関HM1位
名村 樹哉414:10.6828:46.96補欠10区10区17位70位4番4組36位関1万24位
盛本 聖也413:56.4229:02.986区20位補欠補欠6区28位1番3組30位関HM29位
九嶋 大雅414:04.2528:50.258区19位補欠関3障決DNS
廣澤 優斗413:50.3328:49.4742位2番関1500m予選,5千13位
全1500m8位,5千10位
松浦 凜太郎414:31.3429:36.32167位11番
漆畑 徳輝313:50.7328:59.317区19位
大森 椋太314:17.7729:01.32補欠1区73位5番2組31位関1万27位
吉富 純也314:21.0529:18.775区15位
田中 慎梧314:18.3729:22.4980位6番
内山 峻一314:21.7630:28.45
分須 尊紀213:59.1028:59.824区15位138位10番4組33位関3障2位
山下 大毅214:18.2029:28.8999位9番3組26位
山崎 丞114:03.7728:38.3360位3番補欠関1500m予選
平島 龍斗113:59.0029:19.8687位8番補欠関5千21位
田島 駿介114:36.4029:32.5786位7番

~注釈~
 ※PB欄の背景色
  ピンク→2022年3~5月更新
    緑→2022年6~8月更新
    黄→2022年9~10月更新
    青→2022年11月~更新
 ※インカレ欄の背景色
    赤→関東インカレ1部校
    青→関東インカレ2部校
    注)1500mより距離が長い種目のみ掲載





【ここ5大会の起用傾向 と 今大会の起用候補洗い出し】

1区同一年度の起用区間など過去年度
大会名前学年全日本出雲箱根予選全日本
予選
関東インカレ箱根出場歴
98回(2022年)髙津3年推薦なし
97回(2021年)藤本2年3区中止フリー走中止1年時5区
96回(2020年)池田3年1区推薦なし第2集団走4組10000m2年時1区
95回(2019年)池田2年1区1区シード3組
94回(2018年)吉田4年予選敗退1区シード3組5000m3年時3区
2,1年時8区
※箱根予選の起用に関しては、当時の5km通過のラップタイムから
 おおよその見当をつけたものであり、実際の戦略とは異なる場合がある。

~傾向からわかる起用の特徴~
 ・年によって秋の試合が異なるとはいえ、いずれもエースに次ぐ主要な区間・役割を任されている選手の起用が続く。
  →エース藤本に次ぐ結果を残しており、今大会の予選会でフリー走を任された盛本,廣澤の起用が有力か?
 ・ただし前回大会では秋に急成長した髙津が起用されており、監督就任2年目で少しづつ玉城監督の色が出てきた印象も。
  →直前の記録会10000mで28:38を記録した山崎や、復活した漆畑の可能性も?

~今大会の起用予想~
 ◎(本命)…盛本(4年),廣澤(4年)
 ○(対抗)…山崎(1年)
 △(穴)…漆畑(3年)




2区同一年度の起用区間など過去年度
大会名前学年全日本出雲箱根予選全日本
予選
関東インカレ箱根出場歴
98回(2022年)藤本3年推薦なしフリー走4組5000m,10000m2年時1区
1年時5区
97回(2021年)池田4年2区中止フリー走中止3年時1区
2年時1区
96回(2020年)山口(和)4年7区推薦なし第1集団走1組3000mSC3年時2区
2年時8区
95回(2019年)山口(和)3年8区3区シード4組5000m,10000m2年時8区
94回(2018年)城越4年予選敗退シード10000m,ハーフマラソン3年時7区
2年時旧4区
※箱根予選の起用に関しては、当時の5km通過のラップタイムから
 おおよその見当をつけたものであり、実際の戦略とは異なる場合がある。

~傾向からわかる起用の特徴~
 ・わかりやすくその年の"エース"が起用されている。
  →アクシデントがない限り今季のエース藤本で濃厚かと思われるが…今季故障続きなだけに、秋の記録会での好走以降の推移が気になる。
  →もし藤本でなければ、予選会でフリー走を任されていた盛本,廣澤か。

~今大会の起用予想~
 ◎(本命)…藤本(4年)
 ○(対抗)…なし
 △(穴)…盛本(4年),廣澤(4年)




3区同一年度の起用区間など過去年度
大会名前学年全日本出雲箱根予選全日本
予選
関東インカレ箱根出場歴
98回(2022年)大畑4年推薦なしフリー走4組10000m
97回(2021年)岩室4年1区中止第1集団走中止2年時3区
96回(2020年)亀田3年推薦なし
95回(2019年)岩室2年6区5区シード2組ハーフマラソン
94回(2018年)三原3年予選敗退4区シード
※箱根予選の起用に関しては、当時の5km通過のラップタイムから
 おおよその見当をつけたものであり、実際の戦略とは異なる場合がある。

~傾向からわかる起用の特徴~
 ・上級生を中心に、その年に大きく成長した選手が起用されている印象か。
  →中距離から転向、ハーフの距離にも対応してきた廣澤か、故障?から復活した漆畑か。
   予選会で学内中位だった名村,大森,田中でしのげると大きいが…
 ・10000m~ハーフの距離に強い選手の起用が多いか。
  →ここも予選会学内上位の盛本,藤本の可能性高そう。集団走から抜け出した山崎,名村も?
   (あまり考えたくないが)万全でない場合の藤本の可能性も。

~今大会の起用予想~
 ◎(本命)…名村(4年),廣澤(4年)
 ○(対抗)…盛本(4年),漆畑(3年),大森
(3年),田中(3年),山崎(1年)
 △(穴)…藤本(4年),松浦(4年),山下(2年)



4区同一年度の起用区間など過去年度
大会名前学年全日本出雲箱根予選全日本
予選
関東インカレ箱根出場歴
98回(2022年)分須1年7区推薦なし第1集団走3000mSC
97回(2021年)福住4年5区中止第1集団走中止
96回(2020年)太田3年8区推薦なし第2集団走
95回(2019年)廽谷3年7区4区シード2年時6区
94回(2018年)富安4年予選敗退5区シード5000m,10000m3年時4区
1年時10区
※箱根予選の起用に関しては、当時の5km通過のラップタイムから
 おおよその見当をつけたものであり、実際の戦略とは異なる場合がある。

~傾向からわかる起用の特徴~
 ・ここ3年間は3区と同様に、その年に伸びた選手が起用されている印象。
  →名村,廣澤,松浦,漆畑,大森,田中,山下,1年生3人あたりが該当か。
 ・全日本7,8区に出場した選手の起用例が多い。距離に強い選手が起用されていそう。
  →中軸級の他、名村,松浦,大森,吉富,田中,分須,山崎あたりが該当しそう。
 ・前回大会ではそれまで長い距離では苦戦していた分須が出場。「距離」より「起伏適性」に変わりつつある?
  →前回経験者の分須はもちろん、山の5,6区経験者である藤本,盛本,吉富や今年11月の世田谷ハーフで分須に近い記録をマークした田中。

~今大会の起用予想~
 ◎(本命)…田中(3年),分須(2年)
 ○(対抗)…名村(4年),盛本(4年),大森(3年),山崎(1年)
 △(穴)…藤本(4年),松浦(4年),漆畑(3年),吉富(3年),山下(2年)




5区同一年度の起用区間など過去年度
大会名前学年全日本出雲箱根予選全日本
予選
関東インカレ箱根出場歴
98回(2022年)吉富2年推薦なし2組
97回(2021年)村越2年中止第1集団走中止
96回(2020年)藤本1年
推薦なし第1集団走2組5000m
95回(2019年)室伏4年シード10000m3,2年時9区
1年時5区
94回(2018年)小町4年予選敗退3区シード3年時2区
2年時1区
1年時5区
※箱根予選の起用に関しては、当時の5km通過のラップタイムから
 おおよその見当をつけたものであり、実際の戦略とは異なる場合がある。

~傾向からわかる起用の特徴~
 ・下級生を抜擢して、上級生になって再起用する傾向が強い。
  →前回経験者の吉富か?あるいは下級生の抜擢はあるか?
   (2年前に出場した村越のリベンジも見たかった…)  
 ・下級生が5区デビューする場合、何かしらの駅伝・予選会ですでにデビュー済。
  →今回エントリーされている下級生5名はいずれも箱根予選会に出場した。
 ・(もはや傾向じゃないけど)箱根予選会での昭和記念公園内での走りやクロカン日本選手権で起伏に強さを見せている山崎がすごく気になる。

~今大会の起用予想~
 ◎(本命)…山崎(1年)
 ○(対抗)…吉富(3年),
田島(1年)
 △(穴)…田中(3年),内山(3年),分須(2年),山下(2年),平島(1年)




6区同一年度の起用区間など過去年度
大会名前学年全日本出雲箱根予選全日本
予選
関東インカレ箱根出場歴
98回(2022年)盛本3年2区推薦なしフリー走1組ハーフマラソン
97回(2021年)菅沼4年4区中止第1集団走中止
96回(2020年)廽谷4年推薦なし第2集団走ハーフマラソン3年時4区
2年時6区
95回(2019年)濵田3年シード1組3000mSC
94回(2018年)廽谷2年予選敗退シードハーフマラソン
※箱根予選の起用に関しては、当時の5km通過のラップタイムから
 おおよその見当をつけたものであり、実際の戦略とは異なる場合がある。

~傾向からわかる起用の特徴~
 ・箱根出場経験のない上級生の起用例が多い。
 ・箱根予選会で学内上位の結果を残した選手の起用が続いている。(ここ5年間では最低でも学内5番手)
 ・1500m,3000mSCの実績もほしいけど、距離対応ができている選手が優先される傾向。

~今大会の起用予想~
 ◎(本命)…盛本(4年),
廣澤(4年)
 ○(対抗)…名村(4年),
松浦(4年),大森(3年),田中(3年)
 △(穴)…九嶋(3年),漆畑(3年),内山(3年),分須(2年)



7区同一年度の起用区間など過去年度
大会名前学年全日本出雲箱根予選全日本
予選
関東インカレ箱根出場歴
98回(2022年)漆畑2年3区推薦なし第1集団走1組5000m
97回(2021年)森下4年中止第1集団走中止
96回(2020年)大内(一)3年推薦なし2組
95回(2019年)志賀4年5区シード1500m
94回(2018年)住田4年予選敗退シードハーフマラソン
※箱根予選の起用に関しては、当時の5km通過のラップタイムから
 おおよその見当をつけたものであり、実際の戦略とは異なる場合がある。

~傾向からわかる起用の特徴~
 ・上級生の起用例が多いが、前回2年生が起用されており傾向が変わるかも?
  いずれの場合も箱根出場歴のある選手の起用例は近年はない。
  →上級生であれば廣澤,松浦,大森,田中,内山が、下級生では分須以外の4名が該当。
   出場歴が少ない中でここにきて調子を上げてきた九嶋,漆畑あたりも?
 ・秋の各試合では、予選会では学内下位の選手、各駅伝ではつなぎ区間に出場した選手の起用が多い。
 ・ロードよりトラックの記録に優れている選手の起用例が多い。

~今大会の起用予想~
 ◎(本命)…なし
 ○(対抗)…
九嶋(4年),漆畑(3年),大森(3年),平島(1年)
 △(穴)…名村(4年),廣澤(4年),松浦(4年),分須(2年),山下(2年),田島(1年)



8区同一年度の起用区間など過去年度
大会名前学年全日本出雲箱根予選全日本
予選
関東インカレ箱根出場歴
98回(2022年)九嶋3年推薦なし第1集団走3組3000mSC
97回(2021年)大内(宏)3年7区中止第1集団走中止
96回(2020年)嶋野3年推薦なし第2集団走
95回(2019年)森田3年
シード2組
94回(2018年)山口(和)2年予選敗退2区シード4組3000mSC
※箱根予選の起用に関しては、当時の5km通過のラップタイムから
 おおよその見当をつけたものであり、実際の戦略とは異なる場合がある。

~傾向からわかる起用の特徴~
 ・渡辺体制下では下級生の登竜門的区間だったが、退陣後は4大会連続で3年生が出場。いずれも初めての箱根出場。
  →3年生を中心に、今季力をつけてきた選手が起用されそうか。
 ・その年の箱根予選会で学内中~下位だった選手が起用されている。
 ・3000mSCで関東インカレに出場した選手の起用も数例ある。
  →遊行寺坂を踏破できる脚筋力の持ち主が起用される?

~今大会の起用予想~
 ◎(本命)…田中(3年)
 ○(対抗)…九嶋(4年),松浦
(4年),大森(3年),分須(2年),山下(2年)
 △(穴)…盛本(4年),廣澤(4年),漆畑(3年),吉富(3年),山崎(1年),平島(1年),田島(1年),



9区同一年度の起用区間など過去年度
大会名前学年全日本出雲箱根予選全日本
予選
関東インカレ箱根出場歴
98回(2022年)大内(宏)4年推薦なし第1集団走3年時8区
97回(2021年)野上4年8区中止第1集団走中止3年時9区
96回(2020年)野上3年5区推薦なし
95回(2019年)林田4年4区6区シード
94回(2018年)室伏3年予選敗退シード4組2年時9区
1年時5区
※箱根予選の起用に関しては、当時の5km通過のラップタイムから
 おおよその見当をつけたものであり、実際の戦略とは異なる場合がある。

~傾向からわかる起用の特徴~
 ・上級生が起用されるケースが大半である。
 ・すでに箱根出場歴がある選手の起用が多く、そのほとんどが復路のしかも終盤区間の経験者である。
  →復路経験者には名村,盛本,九嶋,漆畑の4名がいる。
 ・その年の箱根予選会で学内中位だった選手の起用例が多い。

~今大会の起用予想~
 ◎(本命)…名村(4年)
 ○(対抗)…九嶋(4年),大森
(3年),田中(3年)
 △(穴)…盛本(4年),松浦(4年),漆畑(3年),吉富(3年),平島(1年),田島(1年)



10区同一年度の起用区間など過去年度
大会名前学年全日本出雲箱根予選全日本
予選
関東インカレ箱根出場歴
98回(2022年)佐藤4年1区推薦なし第1集団走1500m,5000m
97回(2021年)名村2年6区中止中止
96回(2020年)中川4年3区推薦なし第1集団走4組5000m3,2年時10区
1年時8区
95回(2019年)中川3年2区シード4組5000m,10000m2年時10区
1年時8区
94回(2018年)中川2年予選敗退シード3組5000m,10000m1年時8区
※箱根予選の起用に関しては、当時の5km通過のラップタイムから
 おおよその見当をつけたものであり、実際の戦略とは異なる場合がある。

~傾向からわかる起用の特徴~
 ・その年の予選会で集団走から学内上~中位でゴールした選手の起用が多い。
 ・トラックの走力が高い選手が起用されており、チームを代表して関東インカレに出場していた選手の起用も多い。
 ・長い区間ではあるが、下級生の起用例もちらほら。前体制下ではあるが、91回(2015年)には1年生が起用されたことも。

~今大会の起用予想~
 ◎(本命)…大森(3年)
 ○(対抗)…名村(4年),田中
(3年),山下(2年),山崎(1年),平島(1年)
 △(穴)…九嶋(4年),漆畑(3年),分須(2年),田島(1年)



【まとめ】

起用傾向に今大会にエントリーされた16名の実績を落とし込んだ考察結果がコチラ↓

廣澤(4年)→藤本(4年)→名村(4年)→分須(2年)→山崎(1年)
盛本(4年)→漆畑(3年)or平島(1年)→田中(3年)→九嶋(4年)→大森(3年)



主観を挟んでしまうと、盛本を往路に、名村を9区に回した

廣澤(4年)→藤本(4年)→盛本(4年)→分須(2年)→山崎(1年)
??(?年)→九嶋or漆畑or平島→田中(3年)→名村(4年)→大森(3年)


…という形の方の方がしっくりくる印象。
ただこの場合6区候補が誰なのかがわからない。
特筆すべき実績がないにもかかわらずエントリーに入ってきた内山(3年)か
もしくは適性のある秘密兵器がもし6区にハマるのであればこのオーダーも成り立ちそうだが…?



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